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望郷横丁

JR川崎駅から京浜急行の京急川崎駅に行く途中に望郷横丁という小道がありました。
わずか50メートルほどの短い道で、
なんてことはない、かなり古いオンボロのビルの1階にテナントとして入っている焼き鳥屋さんとか居酒屋さんとか立ち飲み屋さんとか立ち食いそば屋さんとかが並んでいるだけなのですが、
さらに、川崎駅前地下飲食店街(名前違ってるかも)なる看板が出てて、地下へ降りる階段があり、
初めてここを通ったときは、
「はて、こんなとこにもアゼリア(川崎のでっかい地下商店街)の入り口があるのか?」
と思ったのですが、どう考えてもアゼリアにつながっているとは思えず、
おそらく、そのボロビルの地下のお店のことをいっているのだという結論に達しました。
まさしく「場末」ということばがぴったりな望郷横丁ですが、
なんだかその場末なかんじが妙に気に入っていて、JR川崎駅から京急川崎駅に行くときは、
必ずその望郷横丁を通ってたのですが(店に入ったことはありません~)、
川崎駅前の再開発の波には望郷横丁も逆らえず、去年望郷横丁の中核をなしていた古いオンボロのビルはとうとう取り壊されてしまいました。
1年以上工事をしていたのですが、気が付くと大きな新しいビルが出来上がっていて、
新しいビルにはテナントとしてコンビニと有名チェーン店がいくつか入り、
望郷横丁だった側はビルの居住者用の入り口になってて、
もう焼き鳥屋さんも川崎駅前地下飲食店街ももちろんなく、望郷横丁自体がなくなってしまい、
単なる横道になってしまいました。
川崎駅前は再開発が進んで、かつての川崎のイメージはまったくなくなり、
ほんとにきれいで明るい街になったのですが、なんとなくちょっと寂しい気もします。
街全体に漂うあのなんともいえない場末感が、何気に嫌いじゃなかったんだけど・・・。
望郷横丁、写真撮っておけばよかったなぁ。
川崎駅前地下飲食店街も思い切って潜入してみればよかったなぁ。


望郷横丁_f0002265_22282729.jpg

写真はバンコクですが、バンコクも行くたびにこうゆう古い街並みがなくなっていく気がします。
古いものがなくなっていくのは、とってももったいない気がするようになったのは、
年をとった証拠でしょうかね。
by giovanni12 | 2011-09-09 22:38 | ひとりごと